花札こいこいの基本ルール

初心者でもわかる完全ガイド

花札こいこいは日本の伝統的なカードゲームです。48枚の花札を使って、美しい札の組み合わせ(役)を作りながら対戦します。ここでは基本的なルールをわかりやすく解説します。

花札の種類

花札は12ヶ月×4枚の合計48枚

札の合わせ方の例

手札

Cherry Curtain

桜に幕

+

場札

Cherry Red

桜に赤短

=

取得!

同じ月(3月・桜)

札の分類

光札(ひかりふだ): 5枚 - 最も価値が高い

jan_cranemar_curtainaug_moonnov_raindec_phoenix

種札(たねふだ): 9枚 - 動物が描かれている

feb_warblerapr_cuckoomay_bridgejun_butterflyjul_boaraug_geesesep_sakeoct_deernov_swallow

短冊札(たんざくふだ): 10枚 - 短冊が描かれている

jan_redfeb_redmar_redapr_tanzakumay_tanzakujun_bluejul_tanzakusep_blueoct_bluenov_tanzaku

カス札(かすふだ): 24枚 - 基本となる札

jan_kasu_1jan_kasu_2feb_kasu_1feb_kasu_2mar_kasu_1mar_kasu_2
+18

各月の札

1月(松): 松に鶴(光)、松に赤短、松のカス×2

jan_cranejan_redjan_kasu_1jan_kasu_2

2月(梅): 梅に鶯(種)、梅に赤短、梅のカス×2

feb_warblerfeb_redfeb_kasu_1feb_kasu_2

3月(桜): 桜に幕(光)、桜に赤短、桜のカス×2

mar_curtainmar_redmar_kasu_1mar_kasu_2

4月(藤): 藤に不如帰(種)、藤に短冊、藤のカス×2

apr_cuckooapr_tanzakuapr_kasu_1apr_kasu_2

5月(菖蒲): 菖蒲に八橋(種)、菖蒲に短冊、菖蒲のカス×2

may_bridgemay_tanzakumay_kasu_1may_kasu_2

6月(牡丹): 牡丹に蝶(種)、牡丹に青短、牡丹のカス×2

jun_butterflyjun_bluejun_kasu_1jun_kasu_2

7月(萩): 萩に猪(種)、萩に短冊、萩のカス×2

jul_boarjul_tanzakujul_kasu_1jul_kasu_2

8月(芒): 芒に月(光)、芒に雁(種)、芒のカス×2

aug_moonaug_geeseaug_kasu_1aug_kasu_2

9月(菊): 菊に盃(種)、菊に青短、菊のカス×2

sep_sakesep_bluesep_kasu_1sep_kasu_2

10月(紅葉): 紅葉に鹿(種)、紅葉に青短、紅葉のカス×2

oct_deeroct_blueoct_kasu_1oct_kasu_2

11月(柳): 柳に小野道風(光)、柳に燕(種)、柳に短冊、柳のカス

nov_rainnov_swallownov_tanzakunov_kasu

12月(桐): 桐に鳳凰(光)、桐のカス×3

dec_phoenixdec_kasu_1dec_kasu_2dec_kasu_3

ゲームの流れ

手札8枚、場札8枚でスタート

1

準備

各プレイヤーに8枚ずつ配り、場に8枚表向きに置く。残りは山札に。

2

手札から1枚出す

手札から1枚選んで場に出す。同じ月の札があれば取得できる。

3

山札から1枚めくる

山札から1枚めくって場に出す。同じ月の札があれば取得。

4

役の確認

取った札で役ができたら「こいこい」か「やめ」を選択。

5

こいこい or やめ

「こいこい」: 続行して更なる高得点を狙う 「やめ」: そのラウンドを終了して得点確定

6

ラウンド終了

「やめ」を選択するか、手札がなくなったらラウンド終了。

「こいこい」の仕組み

リスクとリターンの駆け引き

こいこいの例

現在の手札で猪鹿蝶(5点)完成!

BoarDeerButterfly

「やめ」を選ぶと

5点確定!

「こいこい」を選ぶと

更に高得点を狙える(リスクあり)

「こいこい」とは

役ができた時に、そのラウンドを続行するか終了するかを選択する仕組みです。

メリット

  • 複数の役を作れる
  • 既存の役をより高得点の役に発展させられる
  • 最終的な得点が2倍になる(7点以上の場合)

リスク

  • 相手が先に役を作ったら0点になる
  • 手札がなくなったら引き分け(0点)
  • 相手にチャンスを与えてしまう

点数計算

役の点数を合計

点数計算の具体例

例1: 猪鹿蝶のみ = 5点

BoarDeerButterfly

→ 「やめ」を選択 → 5点獲得

例2: 赤短 + 青短 = 10点

赤短(5点)

Pine RedPlum RedCherry Red

青短(5点)

Peony BlueChrysanthemum BlueMaple Blue

→ 合計10点

例3: こいこいで2倍

1回目:
BoarDeerButterfly
猪鹿蝶(5点)「こいこい」
2回目:
Pine RedPlum RedCherry Red
赤短(5点)「やめ」

→ (5点 + 5点) × 2 = 20点!

基本的な計算

  • 作った役の点数を全て合計
  • こいこいして勝った場合、7点以上なら2倍
  • 相手がこいこいしていた場合も2倍

点数例

  • 猪鹿蝶(5点)のみ = 5点
  • 猪鹿蝶(5点)+ 赤短(5点)= 10点
  • 猪鹿蝶(5点)+ 赤短(5点)をこいこい = 20点(2倍)
  • タネ5枚(1点)+ カス10枚(1点)= 2点(2倍にならない)

初心者へのアドバイス

まずはここから始めよう

  • 💡最初は簡単な役(猪鹿蝶、赤短、青短)を狙う
  • 💡光札は見つけたら必ず取る
  • 💡こいこいは慎重に(最初は「やめ」を選ぶ方が安全)
  • 💡相手の取った札を覚えておく
  • 💡練習モードでヒントを見ながら覚える